3月6日は卒業式だった。語りつくせない程、いろいろあった。
母親と4、5年前からの自分の話していて、悲しくて泣けてくるほどだった。
ずっと病的に病んで期待を裏切ったと思っていたあたしを
元気でいてくれさえすればいいと支えてくれた両親に
本当にありがとうとこの場に書き留めておきたい。
卒業式当日はスーツにネクタイで参加した。
袴とかの子とかドレスの子もいたけど、あたしは髪色だけで十分目立つし
かなりボーイッシュにいこうと思ってスーツにネクタイを選んだ。
一緒に行く友達なんていなくて一人で席にいこうとして
ボーっと立ってたら、前好きだった子とかとたまたま一緒になって
「一緒に座るか?」って言ってくれて素直に嬉しかった。
彼は襟足が肩につくくらい髪が伸びて、色も前より抜けていた。
ざっと見渡してもあたしと彼だけが髪色が金に近いような
アッシュベージュで黒髪の春から就職の人たちのなかで浮いてた。
当たり前だ。あたしも彼も程度の差こそあれ夜に染まってしまう。
隣に座ると、彼が動くたびにふわっとライトブルーの香りが漂ってた。
会わないから記憶から色褪せていこうとしてただけで、実際会うと
やっぱり少し切なくて大丈夫だとか書いたのにダメだった。
でも彼女になりたいとかは思わなくなっていて
その点、思い出に出来ているというのは本当だと思った。
今よりもっと自分を磨いて、また何年か後に会えるのを楽しみにしてる。
学園生活、病んでしまって楽しいものとは言えなかったけれど
勉強もできたし、いろいろな人の協力で何とか卒業できて
ひとつトラウマを乗り超えられた気がする。
一歩ずつでいいから少しずつ、誰のものでもない自分の人生を
これからも確実に歩んでいければ・・・。